救世軍の特徴

 救世軍のすべての活動は、聖書信仰を基盤としており、世界各地で人々の救いのために、小隊(教会)、社会福祉、医療の働きを通して、人々の実際的なニーズにも応えつつ神の愛を伝えています。開発途上国では、職業訓練、識字教育、エイズ対策プログラム、トラフィッキング(人身売買)対策や、貧困対策、地域開発にも携わっています。また、災害の被災者や戦争による難民に対して、軍隊流の組織形態の機動力を生かし、救援活動やさまざまな長期的な復興支援をおこなっています。

 禁酒という点で、救世軍は世界最大のキリスト教団体です。創立当初からアルコールの害毒を非難し、アルコールの虜となった人々に働きかけ、回復を促すための働きに取り組みました。1887年にカナダで女性アルコール依存症者ホームが開設されて以来、現在に至るまで、救世軍は世界各地で、依存症に陥った方々の回復と社会復帰のための支援を続けています。そのために、救世軍人はアルコール抜きのライフスタイルをとっています。日本でも、いくつかの施設においてこの問題に取り組んでいます。社会的に最も弱い立場にある人々に寄り添い、共に戦うのは創立以来変わらない救世軍の立場です。

 また、創立時から女性が活躍していることも大きな特色です。ブース大将の才能豊かな献身的妻カサリン・ブースは、女性は男性に劣ると一般に考えられていた時代に、臆することなく伝道に従事しました。これまでに3人の女性の大将(世界の救世軍の最高指導者)、エバンゼリン・ブース(1934〜39年)、エヴァ・バローズ(1986〜93年)、リンダ・ボンド(2011~2013年)を輩出しています。