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ときのこえ
2022.10.01(土)

ときのこえ2022年9月号

感謝祭、その由来

 山谷 真


 だいぶ前、ある方から「救世軍感謝祭という名称はおかしいのでは?」というご指摘を頂きました。

 「救世軍に感謝しなさい、と言われているような感じがして、良い印象がしない」というご意見でした。言われてみると確かにそう受け取られてしまう可能性があることに気づかされました。

 そもそも感謝祭というのは、どういうことなのでしょう?

 日本語で「感謝祭」と訳されている元の英語には二種類あります。

 ひとつは「ハーベスト・フェスティバル」です。これは古くからイギリスで九月に祝われている収穫感謝祭です。秋の実りを感謝するために、教会の祭壇を農作物で飾り付け、賛美歌を歌い、祈りを献げます。次の賛美歌がよく歌われます。

 田はたをつくり たねをまけど
 あめゆきふらせ かぜをおくり
 日のひかりもて あたためつつ
 そだてたもうは あめなる神
 愛の み神 あたえたもう
 あふれるめぐみを ともにたたえん

 (『救世軍歌集』390番1節)

 感謝祭のもうひとつの元は「サンクスギビング」です。こちらはアメリカで十一月の第四木曜に祝われます。十七世紀に信仰の自由を求めてアメリカに渡ったピルグリム・ファーザーズは食料不足のために冬を越すことができず、移民の半数が餓死しました。それを見かねた先住民がトウモロコシの育て方を移民に教え、次の秋には豊かな収穫を得ることができました。そこで、収穫を感謝する宴を先住民と移民が一緒に開いたのがサンクスギビングの始まりです。こちらではこの賛美歌がよく歌われます。

 ものみなこぞりて みかみをたたえよ
 ハレルヤ ハレルヤ
 光のもとなる 日を造りましし
 みかみをたたえよ ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ

 (『救世軍歌集』7番1節)

 今、世界には痛ましい出来事が起きています。このままなら世界はどうなってしまうのだろう、と不安な思いに駆られることもあります。しかし、それにもかかわらず、変わることなく太陽は昇り、雲は空に浮かび、恵みの雨が降り、大地は柔らかいベッドのような土で覆われ、たくさんの作物が育まれて、世界の家庭の食卓に滋養と美味を備えます。人間の愚かさにもかかわらず、それは毎年繰り返し与えられるのです。

 わたしたちの先祖は、そこに人間の理解を超えた創造主の「善意」があることを感じ取ったに違いありません。ですから、収穫を感謝する祝いは洋の東西を問わず、守られてきたのだと思います。

 その創造主は、収穫を与えてくださるだけでなく、神の独り子であるイエス・キリストを十字架につけ、復活させることによって、わたしたちに罪の赦しと永遠の命を与えてくださる恵み深い方です。それは先ほどの賛美歌にあるとおり、まさに「あふれる恵み」です。

 あふれる恵みを与えてくださる創造主に感謝する思いをもって、わたしたち救世軍一同は今年も感謝祭募金をさせていただきます。ご協力いただければ幸いです。それにより救世軍は励まされて、さらに活動に邁進することが可能となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 「感謝の献げ物をささげて主に歌え。」(詩編147編7節)

(救世軍士官〔伝道者〕)

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