グッド・ニュースです。さあシェアしましょう！
大将　ブライアン・ぺドル

その光景を見て、
羊飼いたちは、この幼子について
天使が話してくれたことを人々に知らせた。
（聖書・ルカによる福音書2章17節）

すばらしい経験をすると、わたしたちは話さないではいられません。それは、思い出に残る食事、良書、素敵な映画、美しい音楽、感動的な演劇や美しい田園風景かもしれません。

どのような経験でも、わたしたちは、すばらしいことを他の人に話したいものです。これは、ぜひシェア（分かち合うこと）しよう！　と。良い知らせ―グッド・ニュースは、ぜひ分かち合いたいものです。

最近では、赤ちゃんが生まれることがわかると、たくさんの人たちが創意工夫を凝らしてそのニュースを伝えようとしています。お腹の中の赤ちゃんの性別を発表するパーティーを開く人もいますし、ついに赤ちゃんが生まれた時には、もっと声高に、そのニュースを発表しています。イエス様の誕生は、空に現れた、明るく輝く新しい星を通して伝えられました。また、天使の合唱団が、突然空に現れて歌いだし、そのすばらしいニュースを公表しました。

いつもどおりの夜に、いつもどおりの丘で羊たちの世話をしていた羊飼いたち。突然空が明るく照らされ、この上ないほど驚くべきニュースを、実に劇的な方法で聞いたのでした。一人の天使が、羊飼いたちにメッセージを伝えるために現れました（ルカによる福音書2章9～12節）。その内容は、実に詳細なものでした。天使は、イエス様が、どのような方であるか（11節）、また、どうすればイエス様を見つけることができるのかを明確に説明しました（12節）。そこで、羊飼いたちが言われたとおりに家畜小屋に行ってみると、天使たちが「話したとおり」に、イエス様を見つけることができました（同20節）。

丘の中腹での経験と、家畜小屋での経験があまりに強烈だったので、羊飼いたちは、そのことを他の人々に伝えずにはいられませんでした。そのニュースが、喜びにあふれるもの、非常にすばらしいものだったので、自分たちの心の中だけに収めることができなかったのです。イエス様についてのニュースは、混乱の中にあった世界の暗闇に光をもたらしました。

わたしたちも、羊飼いと同様に、この良い知らせを自分たちだけのものにせず、分かち合わなければならないことに気づく必要があります。

このメッセージをお読みになっているみなさん、救世軍の信徒、救世軍の施設等で働いている方々、ボランティアや、救世軍を支援してくださっている友人のみなさん、わたしは、今年のクリスマス、みなさんが、改めてこの良い知らせ―福音への確信を新たにするよう呼びかけます。バプテスマのヨハネは、神の前に悔い改めるようにと人々に説き、イエス様がわたしたちに顕れる道を備えました。神様は、この世界を救うために、神の独り子イエス様をこの世界に送ってくださいました。そして、イエス様は、弟子たちを人々のもとに遣わして、福音―グッド・ニュースを説き、奇跡をおこない、新たな弟子をつくっていかれました。ペンテコステの日、聖霊は、弟子たちが数多くの言語で福音を分かち合うことができるようにしてくださり、救い主の物語を新たな土地や新しい人々に広めるよう、初代教会に力を与えられたのでした。
使徒パウロは宣言しました。
「わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」（ローマの信徒への手紙1章16節）
救世軍は、「救い」の軍隊です。福音、それはわたしたちが語り、行動によって解き明かすべき、「救い」のメッセージです。

イエス様のグッド・ニュースは、絶望の中にある人々に希望をもたらし、暗闇に光を与え、失望している人々に喜びをもたらします。そして、様々なものに依存している人々、物質主義によって惑わされている人々、人生の目的や方向性を求めている人々に、人生の本当の変革をもたらします。わたしたちが、この福音を分かち合うのは、自分自身が、このすばらしい真理と神の力を経験しているからです。 「信仰の創始者また完成者」（ヘブライ人への手紙12章2節）を自分自身で知っているからです。

だからこそ、福音のもつ変革する力が他の人々にも与えられる、と確信しています。

今年のクリスマス、そしてこれからも、わたしたちは天使や羊飼いのようでありたいと思います。あらゆる機会、あらゆる方法で、イエス様がどのような方であるか、どうすればイエス様を見つけることができるのかをこの世界に伝えていきましょう。人々が、救われ、今も生きておられる救い主イエス様と出会い、個人的な関係を築くことができるように。

これは、グッド（良い）・ニュースでは言葉が足りないでしょう。ベスト（最高の）・ニュースです。さあ、この福音をシェアしましょう！

（万国総督）

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