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ときのこえ
2016.03.17(木)

ときのこえ 2016年3月号

罪の力を打ち破る大将 アンドレ・コックス

ときのこえ2016年3月1日

イースターの朝、世界各地で、多くのクリスチャンが夜明けと共に礼拝を守ります。そして、宣言するのです「主は復活されました」と。

イースターの日曜日は、私たち一人ひとりにとって、なんとすばらしい喜びの時でしょう! 神は、復活されたキリストによって、罪の力を打ち破り、私たちを罪の力から解放されました。神は、復活されたキリストによって、私たち一人ひとりに確かな永遠の将来を確立されました。

ロビン&ビル・ウォラヴァー作「輝ける賛美」という歌のコーラスで、こう表現されています。

「全地よ、神に向かって喜びの声をあげよ。その御名をほめたたえよ。その栄光と義とを告げ知らせよ。栄光と尊厳と賛美と力とは主にあれ。来たりてその栄光を賛美せよ。」

このようにキリストが確かに復活されたことを祝うなら、私たちの心は喜びと賛美で満たされます。神の永遠のご目的と、この世界への救いのご計画に対する新しく深い理解が与えられるからです。

今、多くの人にとって、宗教は、頭で考える哲学、特別な機会や状況の中でだけ関かかわるもの、残念ながら、日々の生活の中では特に意味をもたないものとなっています。

その上、イースターのメッセージは人生を変える、ということが見逃されているのは悲しいことです。イースターのメッセージは、哲学でも、宗教でもなく、十字架上で犠牲となられたキリストを通して与えられる、人間と神との関係に関わるものなのです!

パウロ(※1)は、コロサイの教会にあてた手紙の中でこのように言っています。
「さて、あなたがたは、キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい。そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。あなたがたは死んだのであって、あなたがたの命は、キリストと共に神の内に隠されているのです。あなたがたの命であるキリストが現れるとき、あなたがたも、キリストと共に栄光に包まれて現れるでしょう。」(コロサイの信徒への手紙3章1〜4節)

キリストとの関係が結ばれ、その命が私たちの内にあるとき、私たちは物事を別の視点から見ることができるようになります。キリストが、人生の中心におられるからです。それは、決められた儀式を守るとか、霊的な修行をすることとは全く違うものです。

この世界の出来事への視点や、自らの考え方、行動が、明らかに変化します。この手紙の中でパウロは、神との関係が確立された人々がどのように生きるべきかについて、具体的に言及したのです。

私たちの霊的な目が開かれ、信仰によって、暗闇と苦しみに打ち勝つ勝利の経験をするようになり、神の永遠のご計画をより深く理解することができるようになります。

私たちは、信仰の目を通して、世界を贖われる神のご計画を理解します。それは、福音書に示されているものです。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子こを世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。」(ヨハネによる福音書3章16〜18節)

この世界において、私たちは、深い悲しみの時、信仰の喪そうしつ失、絶望を経験します。けれども、クリスチャンはそれらを嘆くべきではないのです。それは、マリア(※2)のように間違った場所で捜しものをするようなものです。
「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。」(ルカによる福音書24章5節)

私たちも、キリストのおられない場所に、キリストを捜してはいないでしょうか? だれでも、重荷を負い、心配や悩みで心が沈み、キリストが共におられない、と思う時を経験するものです。

けれども、クリスチャンは、復活の福音(喜ばしいしらせ)を宣べ伝える者であり、そうであるべきです。自分自身、復活を経験した者―復活されたキリストに個人的に出会い、人生の変革を経験した者なのです。人生のうちに復活のキリストのご臨在と御力とを経験した民! 勝利者の群れなのです。あなたは、このことを信じますか?

私たちは、絶望する者ではなく、勝利者であるよう定められています。キリストの十字架上での死と、最初のイースターの朝の復活によって、罪の力と支配とが、完全かつ永遠に打ち砕かれたからです。

キリストの復活は、死と暗闇の鎖を打ち破りました。これは、今に至るまで真実であり、事実なのです。たとえ、私たちが、この世界で何を経験し、何を目にしようとも。

私たちは、日々の生活の中で、復活の力と勝利とを経験するようにと招かれています。さあ、頭を上げて、カルバリ(※3)において勝ち取られた勝利を経験している者にふさわしく、一日一日を生きようではありませんか。

(万国総督)

※1 伝道者、使徒として活躍した。多くの手紙が新約聖書に残されている。
※2 イエスが十字架で死なれて三日目の朝、埋葬された場所に行き、空からになっていた墓で最初にイエスの復活を知った女性。
※3 イエスが十字架で処刑された場所。ゴルゴタとも言う。

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