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2010.01.19(火)

ハイチ地震緊急支援活動 3

救世軍万国本営サイトの記事より

ハイチの救世軍チームが食料供給と医療支援

(救世軍万国本営サイト2010年1月19日付)

1週間前、ハイチに甚大な被害をもたらした(リヒタースケール)7.0の地震で、その後の影響にもひどく悩まされているが、救世軍は同国において全力で動いており、人々に助けの手を差し伸べている。最初の対応では人々が生き延びるための手助けを狙いとしている。これは命を救う努力であり、食料、水、避難所をできるだけ多くの人々に与えることに集中している。ハイチの救世軍所属員700人以上がこれに関わっている。

現地の救世軍による緊急対応は、国際的な救世軍の各チームによって支えられており、各国際チームはまた、ジャマイカのキングストンおよびアメリカ合衆国フロリダ州南部に中間準備地を設営する作業においても、ポルトープランスで陸上輸送の手配においても助けとなった。確立された補給線は早くも役立っており、有能な災害支援ワーカーや医療チーム、また物資を被災者のもとに送り届けている。

本日午後、安全確保の手配が済み、救世軍は食料の配給を開始した。一週間分の食料が6,000世帯に配布された。食料と水をずっと待っている人々が厖大な人数であることに比べれば、これはバケツに一滴の水を入れたというだけのことである。今日中にアメリカ合衆国から 100万食の食料が届くはずである。

ロンドンの万国本営、カリブ諸国、またアメリカ合衆国とカナダにおいても救世軍は協賛企業や販売業者と連携して、徳用サイズの食料、大量の調理済み食事パック、ボトル入りの水、ランタン他各種物資を送ろうとしており、また、15,000ガロン(約57,000リットル)の限界供給量である水浄化ユニット複数と移動診療車複数もそれに加わる。

緊急的な状況が落ち着いてくれば、救世軍チームは、再生と再建のための長期任務へと活動の重点を転じることができるであろう。しかしながらそれは、差し迫った人命保全の必要ために出動可能な救世軍緊急要員全員の全力傾注が求められる中でいつかそうなることである。

1月15日の金曜日に、救世軍の国際的な調査チーム第一陣がハイチに到着し、ハイチ政府やアメリカ軍との連携のもとに、航空支援便をポルトープランス空港へ向かわせる空路の確保に労している。加えて、このチームは現地の軍部、ジャマイカ国防軍および国連との連携のもとに交通、安全確保、物資輸送に関する手配に努めている。これに続き、万国本営、カナダ、イギリスからの各チームが指令・配送センターの準備に力を添えている。

北アメリカからの医療チーム

17日の日曜日には8人の医師を含む北アメリカからの救世軍医療チーム14人が医療用物資とともにポルトープランスに到着した。これは、世界中からやって来るであろう多くの医療チームの中で先陣を切ったものである。

この日曜日にはまた、1000人以上の人々がポルトープランスで野外教会の礼拝に参加した。(救世軍)カリブ軍国司令官はこう報告している。「わたしたちは学校の校庭で素晴らしい集会を持った。教会堂は損害が大きくて使用不可能なのだ。イエス・キリストを自分の救い主として受け容れるかとの呼びかけに、はっきりと応じた人が60人あった。」

ポルトープランスの救世軍スタッフからの報告によれば、大きい方の救世軍敷地内において地震で負傷した人は無いとのこと。ただし、この敷地にある救世軍の児童ホーム、学校、診療所および小隊の建物(教会)は大きな損害を被ったという。緊急業務センターとして利用されている救世軍の本部事務所がある別の敷地は、被害軽微。ハイチ連隊本部の自動車のうち数台が損傷。 フォンデネグル — ポルトープランスから西へ75マイル — にある救世軍の病院、ベセル・クリニックでも少しの被害があったが負傷者は無いとのこと。

救世軍の敷地の裏にある広いフットボール場には数千の人々が居住している。緊急チームはその労力のかなりの部分をそれらの人々に向けている。小さな余震もこの数日、何度かあり — リヒタースケール4.5のが一回あった — 多くの建物は危険な状態のままである。オナル・キャストォ大佐(救世軍カリブ軍国司令官)は、支援チームとともにハイチにいるが、救世軍士官は全員 — 現役士官も引退士官も — 無事であると報告してきた。彼は言う。「わたしたちは士官候補生について心配しています。(カリブ軍国の士官学校はジャマイカのキングストンにある)候補生の多くはハイチ人で、彼らはなんとかして家族と連絡を取ろうと、苦闘しています。彼らの家族で命を失った人は無い模様ではありますが。ポルトープランス小隊の兵士が数人亡くなりました — メスゲル・アングラド 曹長がその中に含まれます。曹長は、大将が昨年ハイチを訪問した際に感謝状を授与されました。」

ポルトープランスにほど近い孤児院の外にトレイラートラックがあり、その中には幼い子どもたちがいた。

救世軍の児童ホーム、ラ・メゾン・ド・ボヌールは損害を被りながらも52人の所属児童の養育は続けており、田園地帯にある別の孤児院から135人の乳幼児を受け入れる準備も進めている。これは救世軍カリブ軍国ウェブサイトに寄せられた要望に応えたもので、緊急チームから2人がその田園地帯に出かけたところ、食料も水も無くトレイラートラックの後部をねぐらにしていた5歳未満の子どもたち30人を見たのであった。子どもたちは現在、ポルトープランスに移送中であり、そこで現在実施されているケアを受ける。

ポルトープランスは国全体の機能中枢であり、救世軍各チームの深い憂慮は田園部の各地にも向けられている。首都の「サービス・センター」からの物資供給は現在中断しており、郊外において燃料や食料が底を突くのは時間の問題である。太陽エネルギー機材を有している救世軍センターもいくつかあるが、ほとんどはディーゼル発電機に頼っている。プチ・ゴアヴ、ジャクメル、ベラミーなどポルトープランス郊外でやはり深刻な被害を受けた各地域について、(救世軍カリブ軍国)司令官は、ヘリコプターを利用して彼自身および連隊長が訪問すると言明した。

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