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国際ニュース
2008.04.08(火)

救世軍の代表が国連の会議で重要な役割を果たす

救世軍万国本営サイトの記事より

(救世軍万国本営サイト 2008年4月2日付)

アメリカ合衆国のニューヨークにおいて行われた第52回 国連女性の地位委員会に救世軍の代表が参加した。会合のテーマは「男女共同参画と女性のエンパワメントのための資金について」であった。

救世軍からの参加者、右からクリスティン・マクミラン中将、リサ・トンプソン、キャスリーン・キャルボ少佐、ヴィクトリア・エドモンズ少佐
第1週の会合で救世軍は人身売買の部会を開いた。アメリカ合衆国救世軍総司令部の人身売買問題コーディネーター、リサ・トンプソンがキャスリーン・キャルヴォ少佐(アメリカ合衆国東部軍国)と共にプレゼンターを務めた。リサは人身売買問題の様々な面についてその概要を説明した。人身売買は性産業のために行われるばかりではなく、人間が取引される目的は複数あることを聴衆は記憶させられた、たとえば奴隷的労働、臓器売買、結婚に関する手配、家庭内の経済的困難など。プレゼンテーションでは、世界的な市場に救世軍がどのように介入し対応を進めているか、その点が教材によって示された。

キャスリーン・キャルヴォ少佐も、ニュー・ジャージー州のアトランティック・シティ全域で行われている、人身売買されている少女たちを彼女たちの家に帰す試みを挙げて、介入の事例を示した。少女たちがどのようにして救世軍に連れて来られるのか、救世軍が警察やアトランティック・シティ反人身売買特務組織(Anti-Trafficking Taskforce of Atlantic City)とどのような連携作業が可能になっているのか、同少佐が説明した。この部会の出席者は立席参加を含めて90人を越えた。

第2週目では、M.クリスティン・マクミラン中将(社会正義のための国際ディレクター)とリサ・トンプソンが「なぜ女性は泣くのか」(Why Women Weep)というテーマの部会を開いた。このテーマに沿って中将は救世軍による介入の略史を示し、リサは今の女性がなぜ泣くのか、その理由についてプレゼンテーションを行った。少女行方不明事件群(missing girls phenomenon)、女性器切除(female genital mutilation)、夫婦間の虐待、小児結婚、一夫多妻、身体的苦痛、瘻孔(ろうこう)、胸部圧縮(breast ironing)、肉体的暴力、自刃自傷、酸で火傷を負わせる行為(acid burning)、家庭内暴力、強姦といったことについて彼女は話した。いまだに女性の身体を商品として使用し、人間性を失わせ人間を物として扱うメディアがあるという典型例もこの部会で取り上げられた。討論の場は相互交流の精神が触発され、(救世軍)国際社会正義委員会が次の歩みを模索するための一つの機会となった。この部会には60人を越える人々が参加した。

マクミラン中将(左)とキム大尉
このプレゼンテーションでは、人身売買との戦いのため、泣いている女性の声になるために救世軍がどのようなイニシアティヴを取っているのかということも示された。注目すべき結論の一つは、この問題のスポークスパーソンになる男たちに関するものであった。

マクミラン中将は2008年3月6日にクリスチャンの祈祷会を導く機会があったのだが、この中で国連の世界女性の日(International Women’s Day)のお祝いも持たれた。この前夜、祈りとリハーサルを行うために、マクミラン中将、ヴィクトリア・エドモンズ少佐、ドロシー・ゲイツ、ロレーナ・ランス、ミッチェル・ドレスラー大尉、マーガレット・デイヴィス大尉、スー・キム大尉、ロリ・レイドロウ大尉、キャスリーン・キャルヴォ少佐、リサ・トンプソンといった人々から成るチームが集まった。

祈祷会のテーマは国連の計画の中でも重要課題である水についてであった。マクミラン中将は井戸端の女(the woman at the well ヨハネによる福音書4章に出てくる女性)について話した。チームは女性のブラス・アンサンブル、女性による音楽の数々、マーガレット・デイヴィス大尉のソロ・ヴォーカル、スー・キム大尉による宗教的舞踊といったことで祈祷会に貢献した。それは福音の多彩なプレゼンテーションであり、よく受け入れられた。救世軍は要請を受けて来年、さらに注目される会議第1週の祈祷会をとり行うことになっている。

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