これまでの活動
REPORT
音楽活動
2019.12.11(水)

ウエリントン・シタデル・バンド2019ツアー

ニュージーランドの救世軍ウエリントン・シタデル・バンド(WCB)が1979年の初来日から40周年を記念して、5度目となる来日ツアーを2019年11月30日から12月10日まで行いました。

WCB2019ツアープログラムをダウンロード(PDF)  

Goldcrest

Memories of Japan Tuesday December 3rd. Massed band rehearsal (for Concert) with the Engaru Wind Band.

Wellington Citadel Bandさんの投稿 2020年2月20日木曜日

オホーツク・ブラスフェス(北海道・遠軽町)でのWCBと遠軽高校吹奏楽局の合同演奏「ゴールドクレスト」

1日目(11/30)

WCB一行はシンガポールでの2日間の日程を終えて羽田空港に早朝到着。楽器とスーツケースをトラックに積み替え、楽隊員たちは新幹線で東京から仙台に移動。トラックは支障なく到着し、夕方から南光台コミュニティーセンターでリハーサルを行い、明日のコンサートで共演する仙台ブリティッシュ・ブラス・バンド(SBBB)のメンバーも練習に加わりました。

2日目(12/1)

献堂式を間近に控えた仙台小隊新会館からほど近い南光台コミュニティーセンターを会場に音楽聖別会が開催され、戦友や近隣の方々、SBBBのメンバーが集って小隊長・粟飯原順中尉の司会で進められました。グレントン・ワウ楽隊員の証言、オリビア・シートさんの独唱があり、ウエリントン市小隊長・ペリー・ブレイ大尉が「光の子として生きる」と題してエフェソ4章からメッセージを語りました。午後2時半から仙台市立南光台中学校体育館で開催されたWCB&SBBBクリスマスコンサートには満堂の450人以上が集い、力強い演奏に盛んな拍手が送られました。夕方から南光台コミュニティーセンターでWCBとSBBBの交流会が持たれ、WCBが祝祷の歌をSBBBに贈りました。

3日目(12/2)

仙台市郊外の丘陵にキャンパスを持つミッションスクールの尚絅学院大学。その多目的ホールに400人以上の学生が集い「WCBを迎えての賛美と礼拝」が行われました。力強いオープニング曲に続いて宗教部長・今井誠二教授が祈りをささげ、二部構成のプログラムがスタート。クラシックのアレンジやイタリア歌曲の独唱など多彩な演奏の中で、20代のロックラン・ヤング楽隊員とブレンダ・スミス楽隊員が証言。ペリー・ブレイ大尉が「博士たちのようにイエス様を選ぶことも、ヘロデのようにイエス様を拒むことも、私たちには選択できます。どうか正しい選択をしてください」とメッセージを語りました。その後、学生代表と昼食交友会がありました。一行は仙台空港から札幌を目指します。

4日目(12/3)

前日に仙台から空路札幌入りしたWCBは、三つの保育園(しせいかん保育園、桑園保育所、菊水上町保育園)に分かれてカロルの演奏と子どもたちとの交流の時を持ちました。昼からは北星学園大学のウエブスター・グローブス・ホールでチャペルコンサートを開催。酒井玲子学園長が歓迎の言葉を英語で述べられてプログラムがスタート。演奏の間にナイジェル・ミラー楽隊員が証言し、ベリー・ブレイ大尉が「羊飼いたちが幼子イエスを探しあてたように、わたしたちも救い主を探しに行こう」と250人以上の聴衆にクリスマスのメッセージを語りました。一行は雪の降る中をバスで移動し、オホーツク・ブラスフェス会場の遠軽町福祉センター大ホールに無事に到着。全国トップレベルの遠軽高校吹奏楽局との合同演奏に臨みました。わずか10分間の合同リハーサルにもかかわらず、金管のみのブラスバンドと、木管・金管・ウッドベースの吹奏楽が、息のぴったり合った勇壮かつ軽快な演奏を披露し、500人近くの聴衆を魅了しました。

5日目(12/4)

午前に遠軽中学校体育館でスクールコンサートを行ったWCBは、バスで北見に向かい、夜、北見芸術文化ホールでのオブリガード・ブラス・コンソート(OBC)との合同演奏会に臨みました。第一部はOBCがジョン・レノンのクリスマスソングや日本の伝統曲を演奏。続くWCBのステージでは、ユーフォニアムソロやロシア語のオペラ歌曲、力強い救世軍マーチの間にタデウス・ヤング楽隊員が証言。第三部はWCBとOBCの合同演奏で大迫力のファイヤー・イン・ザ・ブラッドが演奏され、450人以上の聴衆を圧倒しました。ペリー・ブレイ大尉が「羊飼いたちのように、わたしたちも救い主イエスを探しに行こう」とメッセージを語り、アンコールに応えてクリスマス・フェスティバルが演奏され、アドベントの期待に満ちたコンサートの結びとなりました。明朝、一行は女満別空港から東京に飛びます。

7日目(12/6)

前日、女満別から羽田に飛び、東京観光を楽しみ、玉の肌石鹸でのレセプションに出席した一行は、翌朝、町田の丘陵に広大なキャンパスを擁する玉川学園に移動。玉川学園創立90周年とWCB初来日40周年の記念イベントとして玉川大学University Concert Hall 2016・Marbleで開催されたクリスマスコンサートに臨みました。第一部はユーフォニアム、フリューゲルホルン、ソプラノのソリストが満堂の500人の聴衆を魅了し、ジョナサン・フライ楽隊員が証言しました。第二部は、今回のツアーのテーマ「光」を力強く表現した「光あれ」で始まり、ペリー・ブレイ大尉がルカによる福音書に記されたシメオンの賛歌から「イエスの十字架は私たちの救いのためだけでなく、私たちが他者のために生きるための模範としても示されている」とメッセージを語りました。終演曲は、やはり光をテーマとした「シャイン!」に聴衆が手拍子で演奏に加わり、さらに、WCBがアカペラで「栄の主イエスの十字架を思えば」を祝祷として合唱しました。コンサート後は、玉川大学吹奏楽部とWCBの交流会が開催され、金管の練習法や演奏の哲学について質疑応答が交わされ、演奏者としてお互いを励まし合う時となりました。

8日目(12/7)

1979年にWCBが初来日を果たしてから40周年を記念して、第2回千代田区ブラスフェスが千代田区立神田一橋中学校体育館で開催されました。午前は小雨の中をWCB、JSB、埼玉プレミアブラス、ジャパン・シンフォニー・ブラスがパレードを敢行。本の町神保町が勇壮なマーチの響きに包まれました。体育館でのブラスフェスは神田一橋中学校和太鼓部と吹奏楽部の演奏でスタートし、JSB、ブリティッシュブラス・ドルチェ、ジャパン・シンフォニー・ブラス、雀宮ユースバンド、東京ブラスコンコード、ザ・バンド・オブ・ザ・ブラックコルト、郡山シティバンド、埼玉プレミアブラス、2019ブラスフェス・スペシャルバンドが、並居る救世軍作曲家(ロバート・レッドヘッド、ケビン・ラーソン、トーマス・マック、マーチン・コードナー、エリック・ボール、エリック・ライゼン、ジョージ・マーシャル、ピーター・グレアムなど)の曲を次々と演奏してWCBへのリスペクトを表し、演奏者と聴衆合わせて600人近くの体育館が熱気に包まれました。石川雅己千代田区長の祝辞に続いてWCBがステージに上がり、今回のツアーのテーマ「光」に沿って選ばれた8曲を演奏。最後に参加11団体360名近くが合同演奏し、大音量を超えた繊細さで一つのブラスのように息の合った演奏を披露しました。続いて交流会が開催され、WCBの過去4回の来日ツアーを通じて築かれた絆を持つ人々が互いの再会を喜び合い、海を超えた友情をさらに強くしました。

9日目(12/8)

清瀬けやきホールで開催されたWCB&清瀬小隊聖別会は、子どもたちとWCBの合同演奏によるミュージックタイムがあり、未来の救世軍音楽の担い手たちにエールが送られました。オリビア・シートさんの導きで「神の御子は今宵しも」の力強い会衆賛美でスタートし、ディクソン・マクミラン楽隊員がWCB初来日以来40年の活動を通じて築かれた神と人・人と人のつながりの恵みを証言しました。ペリー・ブレイ大尉がエフェソの信徒への手紙から「光の子として生きることは、模範を示すこと。怒り・批判・憎しみに気をつけよう。なぜなら、人々は私たちを通して光を見るのだから」とメッセージを語りました。午後は清瀬駅前でパレードとスポット演奏を行い、多くの聴衆に囲まれました。午後4時から清瀬けやきホールで行われたWCB&JSBクリスマスコンサートの第一部はJSBが飾り、第二部はWCBが今回のツアーのテーマ「光」に沿った7曲を演奏。第三部はWCBとJSBの合同演奏をバックにオリビア・シートさんの美しいソプラノが500人近くの満堂のホールに響き渡りました。社会鍋のアピールに続き、WCBとJSBが「交響詩―神の国の勝利」を合同演奏してフィナーレを迎えました。その後一行はケアハウスいずみで心のこもったもてなし料理による交流会に臨みました。

10日目(12/9)

WCB初来日40周年記念ツアーの最終日。午前は六本木の東洋英和女学院新マーガレット・クレイグ記念講堂で650人の中学生を対象にチャペルコンサートを行いました。「汝は比類なき王」から始まり、トランペット、ソプラノ、フリューゲルホルンのソリストたちが次々に演奏。エマ・ダウニー楽隊員とルイス・クレイグ楽隊員が証言し、ペリー・ブレイ大尉がマタイによる福音書から「幼子イエスを探し求めた博士たちのように、今年のクリスマス、ぜひイエス様を探し求めてください」とメッセージを語りました。会場を去る楽隊員たちを中学生たちが歓声を挙げて見送ってくれました。昼からは京橋エドグランの大階段前でランチコンサートを行い、8人の楽隊員がクリスマスカロルを演奏。明日からスタートする社会鍋をアピールしました。これをもってWCBはシンガポールと日本で音楽を通して福音を伝えるツアーをすべて無事に終了することができました。このために多くの方々が祈ってくださっていたことを感謝いたします。今回のツアーで再び強くされた日本とニュージーランドの絆を確認し、別れを惜しみつつ、一行は翌日帰途に着きました。

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