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はあもに
2013.11.29(金)

家庭団コータリー2013年11月-12月号

11月交友プログラム

言葉は違っても通う心  槌田 優子

聖書箇所 ペトロの手紙一 4章8-11節
救世軍歌集 157番 主にすがるわれに

大邱第一小隊の小隊長夫人と社会鍋に立つ槌田さん2010年3月、夫は定年後、韓国の市の大学で働くことになり、私もついて行くことにしました。その理由は、韓国にも救世軍があること、行けば何とかなるだろうと思ったからです。そこでの3年近くの生活をご紹介いたします。

韓国はお隣の国であり、ソウル、釜山は有名ですが、大邱市という街をご存知でしょうか? 人口250万人、韓国第4の大都市です。しかし、在留邦人は400人足らず、街中を歩いても買い物をしてもめったに日本人に会うことはありませんし、日本語を話せる人もほとんどいません。

そのような街で、観光案内所で聞いた情報を頼りにやっと探し出して、大邱第一小隊を訪問しました。突然現れた日本人夫婦に小隊長ご夫妻はじめ皆さんびっくり! でも、制服を着ていたので、救世軍人と分かり、親切に温かく迎えてくださいました。

大邱第一小隊は市の中心の繁華街の中にあり、2009年に創立100周年を祝い、建物は市の重要文化財に指定された古いレンガ造りの小隊です。

最初の礼拝は落ち着かないままに終わり、昼食を一緒にすることになりました。食事中、戦友たちが物珍しげに話しかけてくれますが、韓国語の予備知識が全くないまま渡韓した私たちには分かりません。年配の方の片言の日本語と小隊長の英語をぎ合わせての会話で、何とか最小限の意思疎通を行い、来週からも来ることを伝えると皆さん喜んでくださり、私の大邱小隊デビューとなりました。

それから、日曜ごとの集会出席が始まりました。小隊長夫人は気を遣ってくださり、その日の聖別会のプログラムはパソコンで自動翻訳された日本語のものが用意され、漢字がで、少し日本語が話せる李さんが何かと助けてくださいました。そんな皆さんの親切に囲まれて大邱での生活が少しずつ動き始めました。

夫人は活発で、車の運転が得意。小隊で使う食材の買い出しに行く時は私を誘ってくださり、地元の市場、スーパーや問屋さんでの買物の仕方を実地で学ぶことができました。韓国語もできず、土地勘もなく、商習慣も異なる中で、個人では絶対に知ることのできない買物のノウハウを知り、実際に役立つ韓国語もこれらのやり取りの中から少しずつ覚えていきました。

毎週水曜日には街頭生活者のための無料給食活動に参加し、食事の準備、配食、片付けを手伝い、救世軍の働き方を見るよい機会になりました。お酒を飲んで来る人を小隊長が叱責して小隊に入るのを阻止する時や、並び順でのケンカの仲裁など激しい韓国語のやり取りは身がすくむ思いで見ていました。いつも百人位の人たちが温かい食事の提供を受けるために来る様子を見る度に、士官の方々の導きは韓国も日本も同じで素敵だなと感じました。

大邱小隊では学童保育もやっていて、下校時から夜九時頃まで子どもたちを預かり、おやつ、宿題、夕食を全て終わらせて子どもたちを車で家まで送り届けます。そのプログラムも少し手伝わせてもらいましたが、言葉は分からなくても、身振り手振りや遊びを通して、子どもたちとは心を通わせる事ができたように思えます。

また小隊の活動には柏寿会もあり、春と秋の年2回、小隊長夫人が車で送り迎えをされ、高齢の方々と一緒に遠出します。私も仲間に入れて頂きました。高齢の方の中には日本の植民地時代に日本語を話され、私が加わったことで、日本語を思い出し話が弾む方もおられる反面、日本に対し嫌な思い出を持つ方もおられ、少し複雑な思いでした。でも、その方も次第に親しく接して頂けるようになりました。

韓国全体では、3年に一度開催される女性大会があり、2012年4月の大会に参加しました。この大会には韓国全土から1000人にのぼる女性が集まり、大きな体育館と宿泊施設がある山の麓のとても素敵な研修所に一泊します。宿泊施設には高齢の方と病弱の方などが宿泊し、多くの女性は体育館にです。当然、私も大邱小隊の方々と体育館に雑魚寝しました。小さい子どもや赤ちゃん連れの人たちも参加し、幼い時から、韓国救世軍のパワーを感じながら育つのかなと感じました。

一日目は、司令官夫人の説教と礼拝に始まり、夜はミュージックタイム。二日目は、連隊毎の弁論大会や色々なパフォーマンスに、鳴り物入りの応援団も加わり、女性パワーのさに圧倒され、千人いても食事やプログラムのスムーズさは綿密な計画と準備の下に取り行われ、感心させられました。

3年余りの韓国滞在は新しい体験や発見、驚きの連続。そして救世軍の方々だけでなく、大学関係で知り合った奥さん方、韓国語の学習のため通ったYMCAで知り合った先生など多くの友だちができました。しかし、日本語がほとんど通じず、習慣も違う中で何とか楽しく過ごせたのは、救世軍があったからこそです。優しい語り口で、話される小隊長、活発であれこれとお世話してくださった小隊長夫人、親切に面倒を見てくれた戦友の方々。韓国と日本では国民性も習慣も本当に違います。でも国の違い、言葉ができる、できないに関係なく、相手を少しでも理解しようという気持ちさえあれば、交流はいつでもどこでもできるということが分かった、貴重な、貴重な日々でした。

渋谷小隊・家庭団員)



12月礼拝プログラム

泊まる場所もなく  荒井 ちゑみ

聖書箇所 ルカによる福音書2章1-7節
救世軍歌集 48番 冬の夜の空に

冬の夜の空に

クリスマスを迎えて
この時期、世界はクリスマス一色になって、華やかなクリスマスデコレショーンでれています。信仰があっても無くても、クリスマスを迎えますと何となく楽しい思いになり、今年のクリスマスはどんなプレゼントを贈ろうか、としい悩みを持ったりしませんか?
社会鍋に立って献金をしてくださる方に「良いクリスマスをお迎えください」と、声をかけますと、大抵の方はにっこりとんでくださいます。
クリスマスが持つ不思議な魅力というものが、この時期、世界を覆うのでしょうか。

救い主イエス様の誕生
さて、イエス様の誕生の出来事は四福音書によって異なりますが、今回はルカによる福音書の中から考えてみたいと思います、
メッセージの中心となる聖句は
「宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」(7節)
のです。
聖書には、イエス様の誕生はユダヤ王ヘロデの時代であり、「皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとのが出た」とあり、最初の住民登録であったと記されています。ダビデの血筋であったヨセフはベツレヘムで登録をするため、身重だったマリアを連れてダビデの町に向かったのでした。
その様な状況の中でマリアは産気づいてしまい、一人の男の子を産んだとあります。聖書は「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」とだけ記し、詳しいことは書かれていません。住民登録のために多くの人々が宿屋に泊り、空き部屋がなかったのでしょう。それとも、マリアの姿を見て、宿屋の主人は、はた迷惑とでも思ったゆえの仕打ちだったのでしょうか。いずれにしてもマリアとヨセフには泊まるところがなかったのです。
初めての子どもを産む場所が、飼い葉桶の置いてある小屋であったとしたら、なんと寂しい誕生の日でしょうか。場所がなかったのです。

クリスマスの過ごし方1
クリスマスには大きく分けて二通りの過ごし方があると思います。
一つは、クリスマスをただのお祭りのようなイベントとして楽しむ人。
もう一つは、イエス・キリストが神の子であり、真の救い主として誕生されたことを信じ、礼拝する人。
日本でもクリスマスが国民的イベントとして広がってきました。教会よりも華やかにびやかに飾り付けられたツリーが街の至る所で見られます。クリスマスソングがからでも聞こえてきます。しかし、そこにはマタイによる福音書1章21節の「この子は自分の民を罪から救うからである」という聖書の預言は無視され、インマヌエル(神は我々と共におられる)のイエス様の居場所は見当たりません。神の御子の誕生を祝うはずの日であるのに、主人公はイエス様ではないのです。

クリスマスの過ごし方2
クリスマス(Christmas)は、イエス様のご聖誕をお祝いする降誕祭です。「キリストのミサ」を意味します。神様のお約束通りお生まれくださった御子を礼拝する日なのです。
教会は、小隊は、イエス様のご降誕を心からお祝いし、神の御子を礼拝する場所として建てられているのです。そしてまた、イエス様を信じる人々の心の中に、救い主はおいでくださるのです。
イエス様を中心としたクリスマスこそ真のクリスマスなのです。
皆さんはどのようなクリスマスをお過ごしになられますか?

真の礼拝
ある少年が、自宅から電車に乗って通う距離にある高校に進学しました。小さな頃から小隊に行っていた少年は、その年のクリスマスカロルの夜、いつものように礼拝に出てから、社会鍋のアピールのために玄関口でバンドの仲間とラッパを吹いていました。その前を通り、帰っていく人たちの中の一人の女性が彼に近寄り、「もしかして…クン? なんでここにいるの?」と問いかけました。少年もその女性を見て、「先生こそなんでここにいるんですか? ここは僕の家みたいなところですけど」と答えました。
その女性はクラスの副担任の先生だったのです。

あなたの心の中に救い主イエス様の宿る場所があるならば、人生は大きく変わります。聖書は伝えます。
「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」、
あなたと、わたしのい主として。

(財務管理部付・少佐)

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