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ときのこえ
2021.02.11(木)

ときのこえ 2021年2月号

キリストの鬼退治 石川和男

二月といえば節せつ分ぶんです。
「鬼は外そと! 福は内うち!」
の掛け声を今ほど切実に感じるのは私だけではないと思います。
「コロナ外!」
と心から叫びたくなります。

昔から、洋の東西を問わず、人は自分に襲ってくる邪悪なものを払いのける願いをもち続けています。鬼を退治する漫画が記録的なヒットとなり、社会現象となるのもコロナ禍の中だからこそと言えるかもしれません。

聖書にも、イエス・キリストの鬼退治が描かれています。鬼といっても日本の鬼のイメージとは全く違うものです。聖書の中での鬼は、「悪霊」という名前で、人間を損なう者として登場します。聖書に、
「イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。……この人は何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視されていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた」(ルカによる福音書8章27、29節)
とあります。悪霊に苦しむこの男性のありさまが生々しく伝わってきます。とても気の毒な状態でした。この男性と出会ったイエスは、彼の中に取りついている悪霊に向かって出て行くよう命じました。すると、
「ところで、その辺りの山で、たくさんの豚の群れがえさをあさっていた。悪霊どもが豚の中に入る許しを願うと、イエスはお許しになった。悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れは崖を下って湖になだれ込み、おぼれ死んだ。」(同32、33節)

たまたま居合わせた豚たちにとってはとんだ災難でしたが、悪霊は消滅しました。

ところで、現代において鬼や悪霊として最も恐れられるものの実態は何でしょうか。それは、利己心ではないでしょうか。近年、天災が激しくなっている原因に、人類が自分の便利さ、快適さを追求したことがあると言えるでしょう。そして、この「利己心」こそが、人類が長年抱えている根本的な「病」なのではないでしょうか。その人類の「利己心」をイエス・キリストは御自身の身に引き受けて、十字架に架かってくださいました。その様子を聖書はこう表現しています。

「彼が担ったのはわたしたちの病 彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに わたしたちは思っていた 神の手にかかり、打たれたから 彼は苦しんでいるのだ、と。彼が刺し貫かれたのは わたしたちの背きのためであり 彼が打ち砕かれたのは わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって わたしたちに平和が与えられ 彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。」(イザヤ書53章4、5節)

イエス・キリストは、癒しの神です。わたしたち自身の力ではどうにも退治できない利己心という「鬼」を十字架上で滅ぼされ、わたしたち人類に癒しの道を拓いてくださいました。イエスは、嵐を鎮め、重い病を抱えた女性を癒し、亡くなった少女を生き返らせました。イエスは、常に悲しんでいる人々、重荷を負っている人々の傍らにおられ、その心に寄り添われました。

今も、イエスはあなたの心に寄り添われ、あなたの重荷を共に担おうとされておられます。彼に人生を委ね、「イエス様、共に私と歩んでください」と祈るとき、イエスはあなたの傍らに来て、あなたの心の鬼退治をしてくださいます。そして、心の嵐を鎮め、癒しを与えてくださるのです。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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