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ときのこえ
2026.03.01(日)

ときのこえ2026年2月号

バレンタイン・デーは「愛の日」

 ウェンディ・モーリス

 日本に来て、私はバレンタイン・デーに心を惹かれるようになりました。毎年2月14日に夫にチョコレートを贈り、ホワイトデーに何が返ってくるのか楽しみに待ちます。世界には他にどのような「愛の日」の守り方があるのでしょう? 調べてみると、いろいろな習慣があることがわかりました。

  • ナショナル・チョコレート・デー(ガーナ)
  • ロマンチックなディナーを楽しむ(フランス)
  • キスと引き換えにキャンディーを贈り合う(アルゼンチン)
  • 女性が想いを寄せる人の名前を洋服のそでに留める(南アフリカ)
  • バーチ・ペルジーナというチョコレートを交換する(イタリア)
  • 仲を裂かれて星になった恋人たちの伝説に由来する七夕節を祝う(中国)
  • 木彫のスプーンを贈る(ウェールズ)
  • 古い詩にのっとって木の下でキスを交わす(チェコ)
  • カードとバラを贈る(アメリカ)

 歴史をひもとくと、5世紀に、教皇ゲラシウス1世が、古代ローマのルペルカリア祭に代えて、恋人たちの守護聖人である聖ヴァレンティヌス(バレンタイン)の祝日を定めました。以来「愛の日」は世界に広まり、それぞれの文化に合った形で受け継がれてきました。

 聖書には、友人同士、母と娘、父と息子、夫と妻の「愛の物語」が描かれ、互いに愛し合う関係性の創始者は、神ご自身であることが示されています。私が特に心を動かされるのは、ルカによる福音書10章25節から37節の「善いサマリア人」のたとえです。

 その物語では、あるユダヤ人が旅の途中で強盗に襲われ、半死半生で放置されます。そこに宗教的なエリートが通りかかりますが、死体に触れて汚れることを恐れて、助けようとしません。神殿の祭司も通りますが、仕事を優先して立ち去ります。立ち止まったのは誰も予期しない人物でした。サマリア人です。ユダヤ人とサマリア人の間には長年の敵意が存在し、ユダヤ人から憎まれていたサマリア人が、苦しむユダヤ人を助けたのです。そして、サマリア人は憐れみの思いに動かされて、ユダヤ人を手当てし、自分のろばに乗せて宿屋へ連れて行き、看病し、宿賃を払い、追加の費用が必要なら後日さらに支払うことを約束した、と記されています。

 これは衝撃的な話ですが、同時に神の愛を映し出しています。神は、すべての人を分け隔てなく愛しておられます。これが愛の姿なのです。

 隣人を愛することは、神を愛することであり、隣人に奉仕することが、神に奉仕することになるのです。家族や友人に奉仕することは容易でしょう。しかし、見返りを期待できない人、見ず知らずの人、「ふさわしくない」と感じてしまう相手に対しても、変わらずに愛を示すことができるでしょうか?

 今年の2月14日、身近な人への愛を思うとき、どうか「バレンタインをもたないかもしれない人々」にも心を向けてください。そのとき、特別な喜びを経験することでしょう。神の愛によって、世界がより良い場所に変えられていくに違いありません。ハッピー・バレンタインデー。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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