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ウェンディ・モーリス
私が子どもの頃、家族で外食をすることはほとんどなく、食事はいつも家でとるのが当たり前でした。しかし、マクドナルドが新聞にクーポンを載せ始めた時、それが変わりました。ある日、父が突然「今日はマクドナルドに行こう!」と言ったのです。私たちは驚きながらも喜び、初めてのマクドナルドに向かいました。
カウンターに着くと、店員さんが「クーポンに載っているものだけ注文できます」と言いました。そこで、家族全員がハンバーガー、フライドポテト、コーラを注文しました。でも、それで十分でした。外食すること自体が嬉しかったのです。
その時、母が、「クーポンを使うということは、お金の代わりにその紙を差し出して、同じ価値の商品と交換することなのよ」と教えてくれました。つまり、私たちが提示したクーポンと引き換えに、マクドナルドがハンバーガーの代金を負担してくれたのです。
聖書のイザヤ書にはこう書かれています。
ヤコブよ、あなたを創造された主は イスラエルよ、
あなたを造られた主は 今、こう言われる。
恐れるな、わたしはあなたを贖う。
あなたはわたしのもの。わたしはあなたの名を呼ぶ。
イザヤ書43章1節
別の訳では、「わたしはあなたを買い取り、自由にした」とも書かれています。
クーポンの「引き換え」の意味を学んだずっと後になって、私は神が私をどれほど愛してくださっているかを知りました。神は、私の命のために代価を払うほどの愛をもっておられるのです。ある現代訳では、この聖書箇所をこう表現しています。「わたしはあなたのために大きな代価を支払った。それほどあなたは大切な存在だ。それほどわたしはあなたを愛している。わたしは世界を売り払ってでも、あなたを取り戻す。あなたのためにすべてを献げる。」
私たちは皆、生まれながらに罪をもっています。そして、その罪が赦されない限り、永遠の滅びに向かってしまいます。しかし、神は私たちを救うために、御子イエス・キリストをこの世に送り、私たちの罪を背負わせ、十字架で命を献げるようになさいました。こうして私たちは贖われ、永遠の命をもつことができるようになったのです。新約聖書にはこうあります。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節
私たちに求められているのは、イエス・キリストが神の御子であり、私たちの罪を赦し、天国への道を備えてくださるお方であると信じることだけです。
今年、私はイエス・キリストの死と復活を自分自身に引き寄せて考え、思い起こしたいと思います。イエスが命を献げられたとき、私たちは贖われ、尊い代価をもって買い取られました。そして、復活されたキリストが私たちと共に歩み、天でお会いする日まで導いてくださることを忘れずにいたいのです。
そのためにも、どうか、次の言葉を心に留めてください。
水の中を通るときも、わたしはあなたと共にいる。
大河の中を通っても、あなたは押し流されない。
火の中を歩いても、焼かれず 炎はあなたに燃えつかない。
わたしは主、あなたの神
イスラエルの聖なる神、あなたの救い主。
イザヤ書43章2、3節
(救世軍士官〔伝道者〕)
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