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ときのこえ
2024.10.01(火)

ときのこえ2024年9月号

秋の訪れとともに福音を知る

 山谷真


 ようやく待ち遠しい秋が訪れました。うだるような夏の暑さが早く和らぎ、過ごし易くなることを願います。

 秋は、心が穏やかになるシーズンです。そんな秋に、少しだけ人生の意味や目的について考えてみませんか?

 私たちは毎日、多くの出来事に囲まれています。仕事や家庭、友人との関係、社会のニュース。それらはすべて私たちの生活の一部であり、大切なものです。しかし、それらに埋もれて、自分の内面と向き合う時間をもつことが少なくなっているかもしれません。そんな私たちにとって、秋はイエス・キリストの福音に触れる良い季節です。

 福音とは何でしょう? 今から約二千年前にイエスという人物がこの地上に生まれ、人々に伝えた「良い知らせ」のこと。それが福音です。イエスは神の子として、人々の罪を赦し、永遠の命を与えるために十字架にかかり、死なれましたが、三日目に復活されました。聖書に記されているこれらの出来事は、クリスチャンの信仰の根幹を成しています。

 「罪」と聞くと、私たちは何か大きな悪事や犯罪を思い浮かべるかもしれません。しかし、聖書が言う罪とは、神から離れてしまっている状態を指します。私たちの心の中には、自分勝手な思いや欲望があり、それが神との関係を壊してしまうのです。イエスは、その罪を取り除き、神との関係を回復させるために来られました。

 イエスの教えは「愛」に満ちています。イエスは、隣人を愛し、敵すらも愛することを説かれました。この愛は、自分だけでなく他者を大切にする心を育みます。イエスの愛は、条件付きではなく、無条件の愛です。どんな人でも、どんな過去をもっていても、イエスはその人を愛し、受け入れてくださいます。

 福音の中心には希望と平安があります。私たちの人生には困難や試練がつきものです。しかし、イエスを信じることで、どんな困難の中でも希望を見いだすことができるのです。イエスは「わたしは道であり、真理であり、命である」と言われました(ヨハネによる福音書14章6節)。この言葉は、イエスが私たちの導き手であり、真実を教えてくださる存在であることを示しています。

 イエスを信じることで得られる平安は、本当の心の安らぎです。私たちがどれほど不安や心配を抱えていても、イエスがすべてを包み込み、癒してくださいます。祈りを通してイエスと会話することで、私たちは心の重荷を軽くし、人生に対して前向きな気持ちをもつことができるのです。

 この秋、あなたもイエス・キリストの福音に触れてみませんか? もし、少しでも興味をもたれたなら、救世軍にご連絡ください。また、近所の教会やクリスチャンのお友だちを訪ねてみてください。そして、心を開いてイエスと出会う時をもっていただきたいと思います。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節

(救世軍士官〔伝道者〕)

ときのこえ2024年9月1日号をダウンロード(PDF)

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