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ときのこえ
2024.04.01(月)

ときのこえ2024年3月号

「イースターおめでとう!」の意味は?

 西村 保


 イースター(復活祭)おめでとうございます。

 「イースター」という言葉は、テーマパークのイベントや、そのテレビCМなどでお聞きになったことがあると思います。しかし、その意味は? と問われると、あまりご存じでない方が多いのではないでしょうか。
 
 イースターは、イエス・キリストがよみがえられたことをお祝いするキリスト教のお祭りです。私たち人間の罪のために、罪のないイエス・キリストが身代わりとなって十字架にかかって死なれ、そして三日目によみがえられたからです。

 私は法律を犯していないから罪はなく、キリストの死は私の身代わりではない、とおっしゃられるかもしれません。ここで言う「罪」とは、神様を信じないで自分勝手に生きることであり、神様の喜ばれないこと(的外れ)は、みな罪なのです。法的に裁かれることはないとしても、すべての人間がこの「罪」の心をもっています。

 そうした私の罪が赦されるために、身代わりとなって死んでくださったイエス様が、三日目によみがえられました。このことは、何を意味しているでしょう?

 生まれてきた人間には、すべての人に「死」が定められています。短命な方も、長生きの方もおられますが、永遠に生き続けることはできません。イエス・キリストがよみがえられたことは、「死」に打ち勝たれたこと、すべてに勝利されたことを意味します。

 イエス・キリストは「わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る」(ヨハネによる福音書 14章18節)とおっしゃいました。

 もし、十字架の上で死んで終わりなら、私たちの罪は赦されたとしても、その後、私たちがどのように生きたらよいかわからなくて、悩み苦しむだけになってしまうでしょう。

 イエス様は死に打ち勝ち、すべてに勝るお方となられ、そして、私たちといつも共にいてくださるということを教えてくださいました。

 人生には辛いこと悲しいこと、理解できないことがたくさんあります。そのどんな時もイエス様は一緒にいて、共に歩んでくださるお方です。嬉しい時、楽しい時、共に喜んでくださいます。辛い時、悩む時、泣きたい時、倒れる時、病の時、イエス様は私たちを抱きしめ、平安を与えてくださいます。

 よみがえってくださったイエス様がおられるゆえに、「ハッピーイースター、イースターおめでとうございます」なのです。

 また、死に打ち勝つ、ということは、「永遠」ということをも示しています。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節

 イエス様は信じる者に救いを与え、永遠の命を与えてくださるのです。この世にあっては「死」ということは避けられません。しかし、「イエスは言われた。『わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる』」(ヨハネによる福音書11章25節)と聖書に書かれているように、神様の備えられた天の御国で、イエス様と共に暮らすことが約束されているのです。

 今年のイースター、お一人おひとりに、神様の祝福が与えられるようにお祈りいたします。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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