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2010.02.09(火)

ハイチ地震緊急支援活動 7

救世軍万国本営サイトの記事より

瓦礫の下で28日間を生き抜いた男性の奇跡に
ハイチの救世軍ワーカーが歓喜

(救世軍万国本営サイト2010年2月9日付)

瓦礫の下から28日ぶりに救出されたエヴァン・オシニアがポルトープランスの救世軍診療所で医師の診察を受ける
ハイチのポルトープランスにある救世軍医療スタッフは、28歳のエヴァン・オシニアの、奇跡の生還に一役買った。彼は、2月8日月曜日 — 地震がこの地域を壊滅させてから28日後 — に瓦礫の中から引き出されたのであった。

リオンズィ市場近くの瓦礫から引き出されたエヴァンは、ポルトープランスのデルマ2地区にある救世軍敷地内の、救世軍診療所に運ばれた。エヴァンが呼びかけた2人の男が瓦礫を掘ったのであるが、この2人は救世軍の「病院」が近くにあることを知っていたのである。

救世軍診療所から大学病院へ移送されるエヴァン・オシニア
エヴァンは極度の脱水状態にあり、外傷を負っていたが、重傷部位や骨折は無かった模様である。彼はポルトープランス空港の隣に位置するマイアミ大学病院まで救世軍の要員によって搬送されたが、自分でしっかり起き上がっていることができ、同行していた医師から水を少しずつ与えられて飲むことができた。

救世軍はポルトープランスの敷地周辺にある一時避難所で生活する20,000の人々のケアについて責任を負っている。救世軍の診療所では一日250人以上の人々に対処しており、そこから大学病院へ送られる人も毎日数人ある。

地震以後、同診療所では8人の新生児が生まれた。5番目の子は − まだ名付けられていないが −午前8時ごろ、すなわち診療所が開けられる前に、母親がやって来たため中庭での屋外分娩となった。生まれた女児および母のルエステー — 救世軍が管理するキャンプの住人であるが — は共に健康である。

地震後の救世軍診療所で5番目に生まれた赤ちゃんとケリー・ポンツラー少佐 左からエヴェリン・チャベス少佐、生まれた赤ちゃん、母のルエステー
地震後の救世軍診療所で5番目に生まれた赤ちゃんとケリー・ポンツラー少佐 左からエヴェリン・チャベス少佐、生まれた赤ちゃん、母のルエステー

プチ・ゴアヴとジャクメルへ派遣された救世軍の人員は窮乏の程度を調査し、対応案を策定した。ポルトープランス南東部の狭い密集地帯に住んでいる人々に対しても、救世軍は食料とその他必需品の配布を開始した。”Balan Express”(バラン急行便)と好意を込めて呼ばれているこれは、最初の便がラフォニとバランの集落を目標に走ったのであった。

救世軍の20ftトラックは、110箱の調理済食品(9,504食分相当)、330ガロンの浄化済飲料水、38個の衛生用品キット、39張のテントを積んで出発し、その荷を2つの町に割り振った。トラックはポルトープランスに先週到着したのであるが、郊外にあるこれらの小集落への必要不可欠な支援を開始するのにちょうど間に合うタイミングであった。このトラックはアメリカ合衆国の救世軍ワールドサービス機構からの寄贈品である。

この配給で、救世軍がこれまでにもたらした食料は150万食分を越えたことになる。さらに250万食分についても配送の予定ができている。

プロテスタント連盟からもさらに145張のテントが提供され、カッフゥ、プチ・ゴアヴ、ポルトープランスの救世軍各隊によって支給される。

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