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国際ニュース
2025.05.01(木)

世界をみつめて – 最新ニュース2025年5月

〈万国社会正義委員会〉国連女性の地位委員会への参加

 第69回国連女性の地位委員会(CSW69)の会合が、3月10~21日までニューヨークの国連本部で開催されました。2025年は、1995年に国連の第4回世界女性会議で採択された「北京宣言および行動綱領」から30周年にあたります。北京で提言された12の懸念分野(貧困、教育、健康、暴力、武力紛争、経済、権力と意思決定、制度的枠組み、人権、メディア、環境、女児)について、これまでの進捗状況を評価する時でした。
 救世軍からは、万国社会正義委員会(ISJC)のメンバーや、世界各地の救世軍に属する女性たちが、対面及びオンラインで会合に出席しました。救世軍は、「Free the Slaves(フリー・ザ・スレイブズ)」などいくつかの団体との協力のもと、「女性に対する暴力の一形態としての現代奴隷制と人身取引」のイベントを開催しました。現代の奴隷制と人身取引を引き起こしている様々な原因について学び、世界中でこの課題に取り組んでいる人々の話を聞きました。また、ISJCに属する若い女性たちによる、ジェンダーの固定観念についてのプレゼンテーション「But I’m just a girl」が作成されました。

〈ノルウェー〉「ハンナの家」の開館

 ノルウェー第二の都市ベルゲンで、2025年1月末に、薬物依存の女性のための施設「ハンナの家」が新たにオープンしました。この町で薬物の問題を抱えた女性たちは非常に厳しい状況にあり、しばしば暴力や虐待を受け、困難な人間関係を抱えています。ハンナの家は、そのような女性たちが安心して過ごせる場所となり、薬物依存から解放されることを目指します。昨年11月に市が実施した調査によると、ベルゲンでは126人の女性が定住する場所をもっていないとのことです。救世軍は自治体との協力関係のもと、これからも地域のニーズに応えるため協力して活動を続けます。
 施設の名称は、1888年にノルウェーで救世軍の働きを開始した女性士官(伝道者)ハンナ・オクタロニーにちなんだものです。オクタロニーは活動の初期にオスロに女性シェルターを設立しました。それから127年が経つ今、「ハンナの家」が、多くの重荷を抱えた女性たちが安らぎを見いだせる、平和と恵みの家となることを願っています。

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