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2010.09.09(木)

ニュージーランド南島地震被災者支援 2

救世軍万国本営サイトの記事より

ニュージーランドの救世軍が震災支援の第二段階に入り、首相も助力

(救世軍万国本営サイト2010年9月9日付)

救世軍は9月4日にニュージーランドを襲った地震とその後の余震に対応しているが、9月7日の夕にニュージーランド首相のジョン・キー氏がアディントン・レイスウェイの大きなウェルフェア・センターを訪れたことで人々の気持ちは高揚した。キー氏は救世軍の配食係の隣に付いて夕食の給仕に当たった。

支援活動は、最初の緊急対応から第二段階へと移行しているところである。カウンセラーとソーシャル・ワーカー10人が震災で心的外傷を負った住民のために派遣された。救世軍の報道官であるロビー・ロス少佐によれば、救世軍は、切迫した困難の中にある人々への食料提供を拡充するため、倉庫と冷蔵施設を確保したとのことである。

救世軍の地域活動書記であるイアン・ハトソンによれば、カウンセラーとソーシャル・ワーカーはアディントンとリンウッドの両ウェルフェア・センターに配置されているとのこと。それらのセンターではすでに救世軍が活動している。また、これらの人員は救世軍の地域活動センターで以前から働いているソーシャル・ワーカーへの加勢としても用いられる可能性があるとのこと。彼らはクライストチャーチ市の各種メンタル・ヘルス・サービスと連絡を取り合いながら働くことになるだろうとのこと。

「率直に感情を吐き出すことを欲する人もあるでしょうが、多くの人々は何週間あるいは何か月も感情を充分に表わさないでしょう。」と、ハトソン少佐は言う。カウンセラーの最初の一団は市内に一週間滞在する。

「これら各種サービスの需要をいったん把握すれば、他に加えるべきものについても判明するでしょう。」とハトソン少佐は言う。需要によっては、ニュージーランドとオーストラリアの救世軍各センターにいるカウンセラーとソーシャル・ワーカーも助勢可能であるとのこと。

一方で救世軍は、食料と個人用品の必要が高まってきていることを受けて、ニュージーランドの企業から提供された食料や品物を貯蔵庫で受けることを始めた。ロス少佐によれば配布は救世軍地域活動センターのネットワークを通じて実施されるという。

ウェルフェア・センターで食事の準備をするロシェル・モファット中尉 ウェルフェア・センターで救世軍の給食を受ける人々とレックス・クロス少佐
ウェルフェア・センターで食事の準備をするロシェル・モファット中尉 ウェルフェア・センターで救世軍の給食を受ける人々とレックス・クロス少佐

救世軍はクライストチャーチ市内の2つのウェルフェア・センターで1日約2000人に配食しており、そのうち400人は夜間も両センターに滞在している。クライストチャーチ近郊のランギオラにおいても救世軍は配食活動をしている。

(救世軍の)緊急サービス・ローカル・コーディネイターであるレックス・クロス少佐によれば、ウェルフェア・センターに来る人々は、最初の一時間くらいは怯えており安心させる言葉を頻繁にかけてあげることが必要であるという。子供は特に怖がっており、親がいつでも近くに居ることを欲しているという。

ニュージーランドの救世軍は、支援提供に関する輸送と連絡手配について、オーストラリア救世軍が2009年の山林火災で経験したところによる専門的知識を利用している。

ジョン・ホイル 報

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