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ときのこえ
2026.01.01(木)

ときのこえ2025年12月号

暗闇に灯る光──クリスマスの希望

 スティーブン・モーリス

 昔、丘と星々に囲まれた小さなユダヤの村に、決して炎が消えることのない一つのランタンがありました。
 
 村人たちはそれを「いつか、世界を照らす真の光が現れるしるし」と信じていました。
 
 嵐の夜も雪の朝も、ランタンは消えることなく、静かに温かな光を放ち続け、人々の心に小さな希望を灯していました。
 
 長い年月が過ぎ、世代が変わっても、誰もその灯を絶やしませんでした。それは、見えない未来を照らす信頼のしるしだったのです。

 ある夜、星の刺繍のような空の下で、長く続いた沈黙が破られました。泣き声が響いたのは宮殿ではなく、家畜小屋でした。絹ではなく粗布に包まれた一人の幼子──その名はイエスでした。
 
 彼こそが、人々が待ち望んだ光だったのです。
 

闇の中を歩む民は、大いなる光を見 
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。
イザヤ書9章1節

 最初にその光に気づいたのは羊飼いたちでした。

 天使が夜空を満たし、「地には平和、御心に適う人にあれ」と歌いました。眠っていた羊飼いたちは驚きながらも、心の奥に燃えるような確信を感じ、急いでベツレヘムへ向かいました。そこにあったのは、幼子の穏やかなまなざしに宿る光でした。彼らはその前で膝をつき、長い夜が明けたことを悟りました。

 東の国の学者たちは、遠い空の星に導かれて旅に出ました。

 砂漠を越え、国々を通り、ようやくたどり着いた場所で学者たちが出会ったのは、赤ちゃんの姿をした神でした。彼らは黄金や乳香や没薬を献げましたが、代わりに受け取ったのは、神の限りない愛とぬくもりでした。

 ユダヤの人々が長く待ち望んでいた真の光が、いま人間の姿で現れたのです。

わたしは世の光である。わたしに従う者は
暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。
ヨハネによる福音書8章12節

 この光は、やがて多くの人を照らし、癒し、励ましました。しかし十字架の上で、その光は一度消えたかのように見えました。けれども三日目、墓の闇を突き破って再び輝き出しました。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節

 イエス・キリストの誕生は、今も私たちの人生を照らし続けています。誰もが暗闇を歩むときがありますが、その中にも必ず道を示す光があります。失望の夜に灯る一つのランタンのように、その光は静かに私たちを導いてくれます。このクリスマス、あなたの心にも、希望の光が優しく灯りますように。

 メリークリスマス。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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