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樋口 潔
皆さんは十勝監獄をご存知でしょうか? 監獄とは刑務所のことです。北海道の開拓の歴史を語る上で、囚人たちの貢献は欠かせません。帯広の開拓も、十勝監獄の囚人たちの努力によって道路などのインフラが整備されました。現在は十勝監獄ではなく帯広刑務所が帯広市内にあります。私は最近まで、この帯広刑務所で受刑者への霊的な支援をおこなう教誨師を務めていました。受刑者と共に賛美歌を歌い、聖書の話をし、一緒に祈りを献げ、時には個別に相談に乗ることもあります。
帯広刑務所の前身である十勝監獄について調べている中で、「十勝監獄のリバイバル」という記事が目に留まりました。その出来事が起こったのは明治40(1907)年、今から約120年前のことです。十勝の開拓に入った人たちの中に、イエス・キリストを信じる人々がいました。また、十勝監獄にも所長をはじめ熱心なクリスチャンがいました。そして、明治40年に宣教師のピアソン夫妻と坂本直寛牧師が十勝監獄を訪問しました。
十勝監獄の講堂に800人の囚人が集められ、坂本直寛牧師が神の愛について語りました。その結果、多くの囚人が自分の罪を悔い改め、約500人がイエス・キリストを信じる決心をしました。囚人たちの泣き声が講堂中に響き渡り、それを見た看守たちも感動したと記されています。
当時、十勝監獄に収監されていた囚人の多くは重罪を犯した者たちでした。しかし、彼らは悔い改めてイエス・キリストを信じるようになり、全く変わり、喜びに満たされてお互いに愛し合い、模範的な囚人となったのです。500人もの囚人が一気に救われ、その日を境に劇的に変わったのです。何が彼らをそこまで変えたのでしょうか? それは神の霊である聖霊の働きです。
聖書の一節を紹介します。
あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。
そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、
また、地の果てに至るまでわたしの証人となる。
使徒言行録1章8節
これはイエス・キリストが弟子たちに与えた約束です。聖霊が降ると力を受けると約束されました。そしてその約束どおり、五旬祭(ペンテコステ)の日に弟子たちの上に聖霊が降り、弟子たちは大胆に福音を宣べ伝えるようになりました。
イエス・キリストの弟子たちがあの日を境に変えられたように、十勝監獄の囚人たちも変えられました。そして、聖霊のダイナマイトの力で私たちも変えられるのです。
皆さんに質問します。皆さんが抱えている霊的な課題は何でしょう? 変わりたいのに変われない、同じ過ちを繰り返してしまう、ということがあるでしょうか? 私たちは神の子イエス・キリストを信じ、神様に自分を明け渡し、聖霊に頼り、この聖霊のダイナマイトの働きで霊的な課題を解決していただくように祈り求めることができます。
聖霊の力を求め、聖霊に助けてもらいましょう。皆さんのうちに聖霊が豊かに働き、聖霊のダイナマイトによって皆さん一人ひとりが変えられることをお祈りしています。
(救世軍士官〔伝道者〕)
※上記の動画は2024年7月に収録されたものです。
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