ときのこえ 2019年7月号

「救い」の「軍隊」って? ブレンダ・ラスコム

ときのこえ2019年7月1日

「救世軍」の名は英語で、「SALVATION ARMY(サルベーション アーミー)」と書き、日本語で、「救い」の「軍隊」という意味の言葉になります。
(「世」を入れて「救世軍」と日本語に訳したのは、ジャーナリスト・政治家として活躍した、尾崎行雄であると言われています。)

救世軍というと、制服を着ている人、ブラスバンド奏者、礼拝に通う人、様々な支援活動をしている人、などの姿を思い浮かべる方も多いことでしょう。

7月は、今から154年前に創立者ウイリアム・ブースとカサリン・ブース夫妻がその働きの第一歩を刻んだことを記念する月です。時を経、様々なことは変化しましたが、救世軍の存在の本質と目的は今も変わりません。

救世軍の本質は、聖書の中に記されています。
「イエスは言われた。『「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」 これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。「隣人を自分のように愛しなさい。」』」 (マタイによる福音書22章37~39節)

ブース夫妻は、この聖書の言葉に見られるような、大胆で生き生きとした神様との関係を築いていました。イエス様との親しい関係によって彼らの人生は変革され、そして、彼らを通して世界が変革されていきました。

神様は、私たち一人ひとりを深く愛してくださっています。神様は私たちを深く愛するがゆえに、私たちの罪の身代りとするため、独り子イエス様をこの世に送ってくださいました。イエス様は、十字架で死んでくださり、その全存在で神様を愛し、隣人を愛することを示してくださったのでした。救世軍は、そのイエス様の救いを人々に全存在で証しする軍隊なのです。
  
「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」とは、礼拝を献げる日曜日の一時間だけのことを言っているのではありません。生活の百パーセントのことを言っているのです。それは、私たちの感情、才能、技能、宝、時間、存在などすべてのものに神様が介入してくださることを受け入れることであり、私たちの生活の第一に神様を置くことを意味しています。そここそが、神様が本来おられるべき場所だからです。

イエス様は、私たちの存在のすべてで神様を愛することが、神様から与えられた最大の戒めであることを思い出させているのです。

神様への愛は、他の人々を愛し、他の人々に仕えたい、という強い願いを生みださせます。ブース夫妻が、現実的な方法で人々に手を差し伸べ、助けたい、と願った動機は、神様へのこの全き愛でした。

救世軍の使命は、世界各地どこにおいても、福音を宣べ伝え、そしてイエス・キリストの名のもとに、分けへだてなく人々のニーズに応こたえることです。

そのような働きを日夜続けていくためには、今も、救い主イエス様との生き生きとした関係を育み続ける必要があります。過去の経験に頼ることなく、尽きることのない人々のニーズに応え続けるのです。
  
一人でも多くの方が、この「救い」の「軍隊」に出合い、神様の深い豊かな愛を知ることができますようお祈りいたします。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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