9月24日は、人身取引被害者のための祈祷日

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救世軍では、毎年九月に、人身取引被害者のために祈る日を定めて、世界中で祈りを献げています。

日本では

「人身取引」という言葉を聞いても、身近な問題だと感じるのが難しい、と考える方もあるでしょう。しかしながら、海外から日本に連れて来られ、売春の強要や強制労働をさせられている「人身取引被害者」が今、日本にも存在しています。

救世軍は、困難な状況にある女性のため、明治時代に「婦人救済所」を開設しました。そして、現在に至る婦人保護施設の働きは、1947年に開設され、今年、70年を迎えました。

70年前、終戦直後の日本には、「人身取引」、あるいはそれに近い形で被害を受けた女性が数多くおり、法律や制度によるサポートが整っていない中で働きが始められたのでした。

70年経(た)って、社会の状況は大きく変わりました。では、今は解決された問題でしょうか? 残念ながら形を変えた「人身取引」は存在しています。昨今話題の「AV出演強要」なども、その一つの形と言えるでしょう。「貧困」や「暴力」、「虐待」、「性暴力」が見えづらい形で存在し、気づかないうちに、巧妙に搾取環境に取り込まれていく場合も少なくありません。救世軍は、今も変わらない問題、新しい課題と向き合いながら、支援やサポートをおこなっています。

(文責・社会福祉部)

●世界では…

ポーランドでは、現代の奴隷制度とも言われる、悪質な業者による人身取引が横行しています。そういった労働者を雇用している国の一つが英国です。そこで、英国の救世軍は海外支援の一環として、ポーランドの救世軍や他の支援団体と協力し、この人身取引問題に取り組んでいます。 

7月、英国王室のキャサリン妃が、ウィリアム王子とポーランドを公式訪問した際、救世軍の人身取引問題に取り組むチームと面会し、現状を聞き取る時をもちました。

支援チームは、キャサリン妃に、被害者に対する就職のための技能支援や、悪質な業者との雇用契約に至らないような業態調査、また英国で発見された被害者がポーランドに帰国を希望する際の支援をしていることを伝えました。現在この働きは、主都ワルシャワのみでおこなわれていますが、9月には、他の二つの地域で働きを開始する予定です。

※引用元:http://news.salvationarmy.org.uk/duchess-cambridge-meets-salvation-army-anti-trafficking-team-poland

※人身取引―昨年まで「人身売買の犠牲者のため」としてきましたが、性的人身売買だけでなく、労働力の搾取や、児童労働などのために人が取引されている現状を加味して、今年から人身取引という訳語に変わりました。

Duchess Of Cambridge Meets Salvation Army Anti Trafficking Team In Poland