ときのこえ 2017年3月号

喜んで与える人に シェリル・メイナー

ときのこえ2017年3月1日

昨年の暮れのことです。私は、歳末助け合いの社会鍋募金のために、東京・新宿の駅頭に立っていました。そこは、音楽の演奏も、マイクの使用も、アメリカでよく使うベルも使用禁止でした。自分のできる精一杯のことを、と思いながら、募金への協力を求めて、大きな声で繰り返し呼び掛けていました。

そんな時のことです。少し離れた場所に、人だかりができました。様子を見ていると、とってもかわいい子犬たちがいる募金でした。人々は喜んでその募金に応じています。私も子犬は大好きですので、その子犬を世話するための募金に反対する思いはありませんでしたが、その募金と競っているような気分になってしまいました。

春になると、救世軍では、社会鍋とは異なる目的の募金へのご協力をお願いしています。それは、「ひとつの救世軍、ひとつのミッション(使命)、ひとつのメッセージ」を掲げる救世軍がおこなっている、全世界的な募金活動です。福音を携えて、お互いを、国境を越えたキリストにある兄弟姉妹として支え合うためになされています。

皆様から寄せられた寄付金は、海外の貧困地域の子どもたちや障がいのある子どもたちに教育を提供するために、地域支援のための学びや訓練を提供するために、農村部への援助や支援の働きに必要な車両を購入するために、など多くのプロジェクトで用いられています。

募金に協力することで、他の人々の人生に関わり、その貧困を緩和し、不平等の壁を崩す手助けに参加できることは、私たちにとって大変貴重な経験ではないでしょうか。救世軍は、イエス様がなさったように、飢えている人々に食事を提供し、裸の人に衣服を着せ、病気の人、傷ついている人のために奉仕することによって、イエス様の福音を広めているのです。

この募金にあたって、世界中の多くの人々が直面している苦しみや嘆きに心を留めていただきたいと思います。世界には、多くの傷ついた、貧しい人々が存在しています。その陰には、人々の無関心や富の搾取があるものです。だからこそ、恵み深い神様によって、他の人に心を用いることができるようにされる必要があるのではないでしょうか。

聖書は、このように述べています。
「各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです。神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。」(コリントの信徒への手紙二9章7、8節)

神様は、すばらしい約束をくださいました。あふれるほどの恵みによって、喜んで与える人たちの必要を満たし、善い働きができるように、と。

神様は、すべてのものを与えてくださる方、助け手です。神様は、私たちが他の人々を支えられるよう、私たちをもっと豊かにしてくださいます。神様は、ご自身のご栄光に従って、イエス様の御名によって他の人々を祝福するための深い思いやりを、私たちの内に起こさせてくださいます。

どうか、神様に信頼し、喜んで与えることができますように。

(救世軍士官〔伝道者〕)

  • 続きを読む>> ときのこえ誌PDF版ダウンロード