ウイリアム・ブースと大山巌・捨松夫妻との対話

明治40年4月18日東京市の歓迎会、市会議事堂

写真は、明治40年4月18日東京市の歓迎会、市会議事堂

NHKの大河ドラマ「八重の桜」では、10月27日に、戊辰戦争では互いに敵同士であった大山巌と山川捨松との出会いを取り上げます。

明治40年に英国より来日した救世軍創立者ウイリアム・ブースは、4月24日の朝、青山隠田にあった大山邸を訪問し、大山巌・捨松夫妻と歓談し、興味深い会話を交わしています。『日本に於けるブース大将』より
この時、捨松夫人は、英語でブースと会話しています。(一部表記を変更)

『日本に於けるブース大将』より
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捨松夫人「我が夫は、今や剣を棄て、鋤を取り、閑散なる、一農夫の生活を営んで居ります。」
ブース「それは結構なことと思います。然るに私共の戦争には、休戦と云うことがないので、年中戦い続けであります。しかし、彼世には大いなるペンション(恩給)があります。天国は幸福なる処であります。」
ブース「元帥には幾人の子女がありますか。」
巌「男子は二人だけで、一人は海軍に、一人は陸軍の方を、勉強させてあります。」
ブース「今一人あったら、救世軍に頂戴したい処ですが。」
捨松夫人「ありますけれども、女子ですから、仕方がないでしょう。」
ブース「処が、救世軍では女子を士官に採用します。実際、慈善、伝道の事業に於いては、女子の方がしばしば男子にまさる働きをするものであります。」